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「日本がとるべき8つの方法」フィリップ・コトラー

そう言えば、ちょっと前の話になるのですが、去る6月17日、日本マーケティング協会の創立55 周年、日本マーケティング学会の設立、ネスレ日本の創立100周年を記念した事業の一環として「コトラー・カンファレンス2013」が開催されました。

場所は、東京ビッグサイト国際会議場で行われたのですが、なんとこのカンファレンスには、フィリップ・コトラー教授が約10年ぶりに来日したそうです。

日本がとるべき8つの方法

テーマは「マーケティング指南:日本がとるべき8つの方法」ということで講演されたそうです。

  1. マーケット・シェアを築いて成長する
  2. コミッテッド・カスタマーやコミッテッド・ステークホルダーを増やして成長する
  3. 強力なブランドを築いて成長する
  4. 新製品、新サービス、経験を革新して成長する
  5. 国際展開により成長する
  6. 合併、買収、アライアンス、ジョイントベンチャーにより成長する
  7. 社会的責任の卓越した評判で成長する
  8. 政府およびNGOとの提携により成長する

コトラー教授曰く、現在経済成長が鈍化している理由は、これまでのマーケティングが購買力のある世界のたった20億人しか考慮しておらず、残りの50億人のことを全く考えていなかったこと。
そして、これから考えなければならないことは、ブラジル、ロシア、中国、インドネシアなどの新興国から新しい多国籍企業が誕生し、さらに進化した成長を遂げていくことを脅威だと考えねばならないということ。

いまはアベノミクス戦略のおかげで、消費に明るい話題が多く登場するようになっていますが、世界に視野を向けると、いままで技術で先端を走っていた日本企業が遅れを取っています。

コトラー教授によれば、日本ではマーケティングそのもののステータスが低いうえ、マーケティングそのものの本質を理解していないのではないかと提唱されています。

マーケティングを単純に露出の高いプロモーションとだけ捉え、広告を打てばいいと考えているだけのビジネスパーソンが多いのだそうです。
僕も少し胸が痛い・・・

確かに、マーケティング用語は知っているけど、そのほとんどがその意味を理解しておらず、適当に使って、偉そうにしている営業の人は多々見かけます。

やはり日本という国が島国であり、自国民だけを相手にしていたのでは、世界と戦えるわけがありませんね。

もっともっと視野を広げてグローバルな発想を持たねばなりませんね。