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カリギュラ効果-マーケティング心理学

「絶対に見ちゃダメ」

「誰にも言うなよ」

こんな風に禁止されると、余計にその行為ををやってみたくなりますよね?
実際に私も「絶対に見ないでね」と言われてしまうと、どうしても見たくなってしまいます。

お笑いの世界では、「フリだろ?」なんて思われていますが・・・

このように人は禁止されると、かえって気になってしまうしまい言われたこととは反対の行為を行いたいと思ってしまいます。

これを心理学ではカリギュラ効果と呼んでいます。

そんなカリギュラ効果ですが、マーケティングの世界でも上手に取り入れることにより効果を期待することができ、実際にカリギュラ効果を取り入れ、成果をあげているものがあります。

例えば、身近な例で言えば、雑誌の袋とじがこれに当ります。
コンビニなどで立ち読みで済ませたいところではありますが、袋とじであれば、その中身を見ることはできませんし、その中身に興味を引くために強烈な「コピーライティング」が仕掛けられています。

このような場合、実際にその袋とじを目的として手にしたわけではないのに、その「コピーライティング」によってその中身が気になり始め、どうしても見たくなってきます。

そして、好奇心が高まりを見せた瞬間にその雑誌を購入しています。

インターネットの世界では、よくランディングページなどで使われることが多い手法で、よく大きな文字で「絶対に人に教えないで下さい。」とか「あなたには不要です。」などの見出しで作られているページなどを見たことはありませんか?

これこそが、まさにカリギュラ効果なのです。

ちなみにこのカリギュラ効果の由来は、ローマ帝国の皇帝カリグラをモデルにした映画「カリギュラ」が語源となっており、その映画の内容があまりにも歌劇なため、ボストンなどの一部地域で公開禁止になり、それがかえって世間の話題になったことにちなんでいるそうです。

このようにマーケティングは様々な要素をはらんでおり、苦労は多いけれどとても面白いものです。

いかにして物を売るか?いかに人の興味を惹きつけるか?
これこそがマーケターが追いかけるべきテーマではあります。